長浜港からフェリーに乗れば、およそ30分間の快適なクルーズで「竹生島(ちくぶしま)」へアクセスできます。
「竹生島」は、琵琶湖に浮かぶ4つの島の中で2番目に大きな島です。
国宝・重要文化財の建造物や願掛け、パワースポットなどの10の観光名所を巡ることができます。
中でも、滋賀県でお願い事を書いたお皿を投げる願掛け「かわらけ投げ」ができる「都久夫須麻神社(国宝)」は、多くの観光客から定評があります。
こんなスタイルの観光は、日本中どこを探しても琵琶湖がある滋賀県でしか経験できない特別なモノだと知れば、あなたも「竹生島」へ行ってみたいと思いませんか?
もし、あなたに小さなお子さんがいたり、あるいは国内旅行を趣味とするパートナーや友人がいるのなら、あなたにとって「竹生島観光」は、きっと生涯記憶に残る滋賀観光となるでしょう。
本記事では、「竹生島観光」について詳しく把握したいあなたに向けて、次の3つを紹介します。
- 竹生島の基本情報・観光情報
- かわらけ投げ(願掛け)の正しい手順
- 竹生島が属する長浜市の観光名所
竹生島の基本情報
あなたは、琵琶湖には4つの島があることをご存知ですか?
本記事で紹介する「竹生島」は、琵琶湖の北部(*)に位置し、4つの島の中で2番目に大きい島で全島が花崗石の1枚岩で出来ています。
(*)全域が滋賀県長浜市の早崎町に属しています。
島内には、国宝の「唐門」や重要文化財の「観音堂」・「舟廊下」など琵琶湖国定公園特別保護地区、国の名勝および史跡に指定されている建造物が数多く存在する唯一無二の島です。
基本情報
面積 | 0.14km² |
標高 | 197m |
最高標高 | 197.27m |
海岸線長 | 約2km |
お問合せ先
竹生島奉賛会 | 080-2536-7568 |
時の戦国武将たちも行っていた!?
あなたにおすすめしたい都久夫須麻神社の竜神拝所からの願掛け「かわらけ投げ」
今回編集部は、「かわらけ投げ(願掛け)」をメインに「竹生島観光」を満喫してきました。
かわらけ(土器)投げは、竹生島内にある「都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)」の「竜神拝所」で行えます。
「竜神拝所」の高台から投げたかわらけが、湖面に突き出た宮崎鳥居をくぐれば、願い事が成就すると言い伝えられており、竹生島を訪れた老若男女問わずほぼ全員が、想いを込めてかわらけ投げを行います。
かわらけ投げの起源を知ろう!
戦国時代に、武将が必勝を祈願して土器の酒杯(盃)を地面に投げつけて出陣したことが起源とされています。江戸時代にはかわらけ投げが庶民の娯楽となり、祭礼や祝事の際に行われるようになりました。発祥地は京都市の神護寺と言われています。
(引用: 琵琶湖汽船公式HP)
願掛けの手順を把握しよう!
かわらけ投げを行うからには、あなたの願いをしっかり成就させたいですよね?
当日、手順を間違えて、「どうしよう..かわらけ投げしたのはいいけど成就しないかも..」と不安にならないためにも、ここでしっかり手順を把握しておきましょう。
手順1. 都久夫須麻神社の本殿を参拝する
まず、都久須麻神社本殿(国宝)を参拝します。
手順2. かわらけ(2枚1セット)を購入する
本殿への参拝を終えたら、「竜神拝所」内でかわらけを購入します。
かわらけ(2枚1セット)初穂料 | ¥300(*) |
(*)初穂料は、現金支払いのみ。
「竜神拝所」内の売店が休みの場合は、竹生島への入島料を支払う券売機の側でかわらけを購入します。
手順3. かわらけ1枚に自分の名前を、もう1枚に願い事を記入する
「竜神拝所」内に、スタンドテーブルが3ヶ所設置されているので、そこでかわらけの「厄除」の文字が彫られている面へ願い事を書きます。
1枚には、あなたの名前を。
もう1枚には、あなたの願い事を。
手順4. 竜神拝所から鳥居に向かってかわらけを投げる
いよいよ、名前と願い事を書いたかわらけを、宮崎鳥居へ向かって投げます。
注!: 名前を書いたかわらけを先に投げましょう!
- まず、鳥居の真正面に半身で立つ
- 手をOKの形にしたときの親指と人差し指の2本の指でかわらけを持ち、フリスビーを投げるように軽く投げる
- 鳥居をくぐり抜ける
- 大喜びする
コツは、島内の受付のおじさんに伝授してもらいました。
編集部も実施済みですが、見事に鳥居をくぐりました。
かわらけは力一杯投げない事がコツ。軽く投げるだけで比較的真っ直ぐ飛んでいきます。
強風や雨など悪天候でなければ、高頻度で鳥居をくぐるはずです。
さいごに|投げたかわらけが鳥居をくぐれば、願い事が成就する
「竜神拝所」から高台から投げたかわらけが、湖面に突き出た宮崎鳥居をくぐれば、願い事が成就すると言われています。
あなたの願い事も成就するといいですね。
その他の竹生島の観光スポット
竹生島には、「かわらけ投げ」の他に押さえるべき9つの観光スポットがあります。
本来なら、時間をたっぷりかけて島内を散策したい所ですが、帰りの船の出発時間が決まっているため、竹生島への滞在時間は80〜85分と限られています。
あなたの80〜85分を有意義なモノにするべく、ここからは、竹生島にある他の観光スポットを紹介していきます。
(※目的別の散策ルートを本記事内で後述しています。ルートだけを知りたい方は、飛ばし読みしてください。)
宝厳寺 本堂(弁才天堂)
まずは「宝厳寺 本殿」。
竹生島へ上陸し、売店を通り過ぎた先にある祈りの階段を登り切った頂上にあるのが「宝厳寺(弁才天堂)」の本堂です。大弁才天を祀っています。
大弁才天は、江ノ島・宮島と並ぶ「日本三弁才天」の一つで、その中で最も古い歴史があります。(開山: 724年)
秘仏であるので、普段は非公開となっていますが、60年に1度公開され、次回の開帳は西暦2037年です。
堂内では、「願いダルマ」と呼ばれる願掛け奉納をすることができます。
宝厳寺 宝物殿
「宝物殿」は、宝厳寺本堂から観音堂へ続く道の途中、三重塔と同じエリアにあります。
宝厳寺の宝物殿は湖国文化財の一大宝庫といわれ、竹生島に伝わる数々の寺宝を鑑賞することができます。
宝厳寺 納経所
ご本尊参拝の後、納経所にて御朱印を授かることができます。
宝厳寺の納経所では、次の2種類の御朱印があります。
- 「大弁才天御朱印」
- 「西国三十三所観音霊場 第三十番札所御朱印」
都久夫須麻神社 本殿(国宝)
「都久夫須麻神社 本殿」は、豊臣秀吉が寄進した伏見桃山城の束力使殿を移転したもので、国宝です。
非公開ですが、本殿内部には桃山時代を代表する、優雅できらびやかな装飾が施されており、天井には狩野永徳光信が描いた華麗な花弁草木絵が残されています。
都久夫須麻神社 竜神拝所
「竜神拝所」は、都久夫須麻神社本殿の向かいにあり、びわ湖に面し島の斜面に突き出すように建てられています。
また、この龍神拝所は「八大竜王拝所」です。
八大竜王は、仏教を守護する8体の龍神様のことで、雨や水を司る神様(水神様)と言われてます。
国宝の唐門・重要文化財の観音堂
「観音堂・唐門」は、京都東山の豊国廟の極楽門を移築したものです。
ここは、西国第30番札所として西国三十三所巡礼で御朱印集めを行なっている方の中で有名です。
2013年度より実施されていた、『唐門』・『観音堂』・『舟廊下(渡廊)』の修復保存事業は2020年春に完了し、今訪れれば、美しい状態を鑑賞できます。
舟廊下(重要文化財)
「観音堂」と「都久夫須麻神社本殿」をつなぐ全長30mの「舟廊下」。
豊臣秀吉の御座船「日本丸」の一部を利用して建てられており、桃山時代の建築様式を残す、貴重な物として国の重要文化財に指定されています。
祈りの階段
「祈りの階段」は、竹生島の入島料支払い後、私たちが真っ先に上ることになる階段です。
石段に使われた御影石や、寺の伽藍の大きな柱・部材の一つ一つは、すべて島の外から運ばれてきたものです。
現在のように大きな船も機械もない時代に、危険をかえりみず建物を築いた人やそれを寄進という形で支えた人…。
砺波に、石段の脇には寄進した人たちの住まいや名前が彫られているのでみてみてください。
三重塔
お釈迦様の遺骨を納めた仏舎利塔をかたどった「三重塔」。
今ある三重塔は、2000年に約350年ぶりに再建されたものです。
1484年(文明16年)前後に建てられたものの江戸時代初期に焼失した三重塔は「阿部権守」の絵図を元に再建されました。
黒龍大神・黒龍姫大神
最後に「黒龍堂」。
黒龍堂の隣には大きなご神木は、黒龍が湖から昇ってくると伝えられてます。
竹生島を訪れた際は、ぜひ、ご神木のパワーを感じてみてください。
島内唯一の売店は船乗り場付近にあります
竹生島には、売店もあります。
おみやげ商品の他に、近江肉まんやドリンク類購入することができるので、島内観光を満喫した後は、帰りの船の時刻までほっこり過ごせます。
2通りの竹生島観光ルートを紹介
竹生島の観光(散策)ルートには、必ずしも決まりがあるわけではないですが、主に2つあります。
- ルート①「都久夫須麻神社」へ参拝するルート
- ルート②「宝厳寺」へ参拝するルート
ルート①: かわらけ投げをメインに竹生島を訪れるあなたへ
もし、あなたが「かわらけ投げ」をメインで竹生島観光を行いたいなら、上記看板の通り、祈りの階段に立つ鳥居をくぐって、右へ進み、まずは「都久夫須麻神社の本殿・竜神拝所」へ足を運びましょう。
なぜなら、他の旅行者と同じルートで観光を進めるとどうしても「かわらけ投げ」ができる「竜神拝所」で混雑に巻き込まれてしまうためです。
この後紹介する②のルートが、大多数が歩む一般的なルートです。
ただでさえ観光客の多い、土日祝日や春・秋シーズンは特にこのルート①をおすすめします。
竹生島の滞在時間は、80〜85分と制限があります。
計画的に竹生島を散策しましょう!
ルート②: 全体的に竹生島観光を満喫したいあなたへ
「かわらけ投げ」だけに執着せず、竹生島全体を時間いっぱい散策したいあなたは、まず、祈りの階段を直進し「宝厳寺」へ向かいましょう。
このルートでの観光の詳細は、こちらの記事が参考になります。
竹生島には長浜港から約30分間の快適なクルージングでアクセスできます!
「琵琶湖汽船株式会社」の営業所の一つである「長浜港」は、滋賀県長浜市港町に位置する港です。
長浜港からの主なクルーズには、次の2つがあります。
- 長浜港往復の竹生島観光
- 竹生島(観光有)経由今津行
国宝や重要文化財が多くある「竹生島」には、国内の観光客の他に、海外からの観光客、学者、写真家など様々な人々が訪れます。
長浜港出港から竹生島到着までの流れ
出発時間までに、港の営業所内でチケットを購入します。
チケットは、琵琶湖汽船の公式HPからWeb予約することもできます。
出発時刻5分前になると、購入したチケットをスタッフに提示して乗船します。
出港の際は、営業所スタッフが手を振って送り出してくれます。
ここからおよそ30分のクルージング。
2F後方のオープンデッキからは、滋賀県一高い山「伊吹山」を眺望できます。
竹生島へ到着すると、まずは入島料を支払います。
下船後の竹生島ファーストビュー。
拝観料の支払いは、券売機で行います。(現金のみ対応)
大人 | ¥500 |
小人 | ¥300 |
就学前児童 | 無料 |
15名以上の団体割引 | 10%OFF |
入島料の支払いを終えて、いよいよあなたの竹生島観光がスタートです。
長浜港からの竹生島観光の総費用
参考までに、今回の長浜港発の竹生島観光でかかった、大人一人当たりの総費用をまとめておきます。
あなたの旅にお役立てください。
乗船料(*) | ¥3,130 |
入島料(*) | ¥500 |
かわらけ | ¥300 |
お賽銭 | 気持ち |
売店でのホットコーヒー | ¥500 |
合計 | ¥4,430+気持ち |
(*): 必須料金|3,930円
竹生島だけじゃない!
長浜港周辺の観光情報を紹介
せっかく、長浜港を訪れたなら、港から徒歩圏内にある長浜市のその他の観光地にも足を運んでみませんか?
長浜市は、滋賀県の湖北に位置する市です。
かつて羽柴秀吉が初めて城持ち大名となって開いた城下町として整備されて以降、江戸時代には大通寺の門前町や北国街道の宿場としても栄えました。
現在でも、歴史的建造物群を色濃く残す町並みを活かした「黒壁スクエア」はガラス工芸を中心としたショップや工房のほか、郷土料理が楽しめるお店などが軒を連ねる人気の観光スポットとして毎年多くの観光客が県内外から訪れています。
本記事では、長浜観光で有名な3つの観光スポットのみ紹介します。
①長浜城
豊臣秀吉の出世城として有名な「長浜城」。
長浜港からは、徒歩7分(約600m)の位置にあります。
春の花見シーズンは、ソメイヨシノを中心におよそ600本の桜が一斉に咲き誇ります。
天守閣から見下ろす景色は、絶景。まるで桜の海のような景観を眺めることができます。
また、敷地内の「長浜城歴史博物館」では、湖北・長浜の歴史と文化について学べたり、最上階の5階望楼の戦国パノラマ展望台から、長浜の街並みや琵琶湖を眺望できます。
②豊公園
「豊公園」は、江戸時代前期に廃城となった長浜城跡地に、明治42年に作られました。
名前の由来ですが、長浜城主であった豊太閤・豊臣秀吉にちなんで「豊公園」と名付けられました。
春にはソメイヨシノを中心に約600本の桜が一斉に咲き誇る豊公園は、日本さくら名所100選に選ばれおり、長浜城の天守閣から眺望できる景色は、息を呑むほどの絶景です。
長浜港から徒歩1分(約37m)。
③黒壁スクエア
「黒壁スクエア」は、滋賀県長浜市旧市街にある、伝統的建造物群を生かした観光スポットです。
かつて、北国街道の宿場町として栄えたこの地には、江戸時代から明治時代にかけて建てられた昔の蔵や倉庫、家屋が現存しています。
それらの建物を雑貨屋やカフェやギャラリーとして改装した街並みは、歩いて回るだけでも非日常体験を味わえることから、滋賀県でも有名な観光地の一つであり、県内外から多くの観光客が訪れます。
まとめ
どうせ長浜市まで足を運ぶなら、「竹生島観光」だけで満足して帰るのは勿体無いとは思いませんか?
なぜなら、長浜市の主要な観光名所は、すべて、「長浜港」から周囲1.9kmの徒歩圏内にあるからです。
日帰り観光が難しい、小さな子供がいるファミリーやお年寄りのご夫婦でも、1泊2日と時間をかけることで、無理なくゆったりと思い出に残る長浜観光を満喫できます。
もしあなたが、今まさに「長浜港からの竹生島観光」を検討中なら、ぜひ竹生島観光だけでなく「1泊2日以上の滋賀県の長浜観光」も一緒に検討してみてください。
きっとあなたの旅行が、より満足感を味わえる素敵なものになりますよ。
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②キャンピングカーレンタル「kanoa car rental(長浜市)」[5記事]
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③キャンプ場「森のHoliday(高島市)」[3記事]
④アウトドアショップ「GEARFT(大津市)」[2記事]
⑤アウトドアショップ「7th9LODGE(草津市)」[2記事]
⑥琵琶湖のバスフィッシングルアー専門店「Fish! tackle shop(草津市)」[2記事]
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